中国出生率が建国以来最低 少子化傾向鮮明
中国の出生率が、建国以来最も低くなったことが分かりました。少子化の傾向が鮮明となっています。
中国の国家統計局が17日、発表した去年の出生数は、前の年より138万人少ない1062万人でした。人口1000人当たりの出生率は、7.52で、中国メディアによりますと、建国以来最低だということです。
少子化の流れが加速する中、総人口は14億1260万人で、前の年に比べて48万人の増加にとどまっていて、近く減少に転じる可能性があります。
一方、男女の比率では、男性の方が女性よりも3300万人あまり多いことがわかりました。背景には1979年から2015年ごろまで続いた一人っ子政策のもと、一家の跡取りや働き手となる男児を好む傾向が続いたこともあるとみられています。
中国政府は出産制限を緩和し、3人まで生めるようにするなどの政策を打ち出していますが、結婚観や家庭観が多様化しているほか、教育費の高騰から出産をためらう層も多いとみられ、今後も少子高齢化の流れは続きそうです。