中国国営・新華社によると、中国の警察当局は、０８年に発生した中国製冷凍ギョーザによる薬物中毒事件で呂月庭容疑者（３６）を拘束した。

　呂容疑者は以前、「天洋食品」の臨時従業員として勤務しており、待遇や同僚への不満から、復讐（ふくしゅう）のため犯行に及んだという。調べに対して犯行を認めており、警察当局は毒物混入に使用した注射器を押収し、複数の証言を得ている。

　日本政府筋によると、この事実は外交ルートを通じて日本側にも伝えられている。

　当時、天洋食品から冷凍ギョーザを輸入していた「ジェイティフーズ」の親会社「ＪＴ」は、容疑者拘束の一報を受け、「報道を通じて情報は承知しているが、詳細は不明」とし、「今後の捜査の進展を見守りたい」とコメントした。