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日本人の死刑通告、菅副総理が温首相に懸念

2010年4月3日 15:43

 中国・北京を訪れている菅直人副総理が3日、温家宝首相と会談し、中国が日本人死刑囚の刑執行を通告したことに懸念を伝えた。これに対し、温首相は刑執行に対する理解を求めた。

 日本人死刑囚の刑執行について、菅副総理が「日本の基準からすると厳しいという感覚を持つ人が多い」と懸念を伝えたのに対し、温首相は「中国の法律に基づくもので、覚せい剤は何千人もの命や様々なものを危険にさらす」と述べ、理解を求めた。

 また、中国製冷凍ギョーザによる薬物中毒事件については、温首相が「自分自身が直接取り組み、一度として捜査の手を緩めたことはなかった」と述べたのに対し、菅副総理は容疑者の逮捕を評価した上で中国側にさらなる情報提供を求めた。