６日のアメリカ・ニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価はギリシャの財政危機の影響で一時約１０００ドル下落し、１万ドルを割り込んだ。

　ギリシャの国会は６日、公務員給与の削減や増税などを盛り込んだ財政再建のための関連法案を賛成多数で可決した。再建案はＥＵ（＝欧州連合）などから緊急融資を受ける前提となっていたもので、国会の外では、６日も公務員ら約１万人が抗議のために集まり、警官隊と一時、小競り合いとなる場面もあった。

　ギリシャでの混乱はニューヨーク株式市場にも影響を与え、ダウ平均株価は一時約１０００ドル下落し、１万ドルの大台を割り込んだ。結局、前日比３４７．８０ドル安い１万５２０．３２ドルで取引を終えた。また、円相場は約５か月ぶりに１ドル＝８７円台をつけた。