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貿易・投資めぐり“新たな米中協議の場”商務相会談で合意

2023年8月29日 5:55

中国を訪問しているアメリカのレモンド商務長官は28日、北京で王文濤商務相と会談し、貿易や投資の問題について協議する場を新たに設けることで合意しました。

アメリカ商務省によりますと、会談でレモンド長官は、アメリカの規制は安全保障や人権に影響を与える技術に的を絞ったもので、中国の経済成長を抑制するためのものではないと説明しました。中国側によりますと、王商務相は、アメリカの半導体政策や投資規制などに懸念を表明したということです。

会談では、貿易や投資の問題を解決するため、政府高官や民間の代表者が参加する協議の場を設けることで合意しました。2024年の初めにアメリカで初会合を開き、年に2回開催するとしています。また、両国の商務相が少なくとも年1回、対面で会談することでも合意しました。

半導体など先端技術をめぐり米中の対立が続く中、対話の枠組みを設けることで関係を安定させる狙いがあります。