×

タイで最大規模の銃撃戦、邦人社会にも影響

2010年5月17日 7:51

 タイ・バンコクで続くタクシン元首相派と治安部隊との衝突で、17日未明、最大規模の銃撃戦があった。世界有数の規模を誇るバンコクの日本人社会にも影響が広がっている。

 バンコク中心部で17日未明、断続的に爆発音が鳴り響き、ビジネス街のシーロム地区では最大規模の銃撃戦が起きるなど治安は悪化の一途をたどっている。13日からの死者は34人、ケガ人は250人となった。

 日本大使館によると、デモ隊が占拠する地域には日本人約1000世帯が住んでいるが、現在は大半がバンコク東部・スクンビット地区のホテルなどに避難している。生徒数約2500人のバンコク日本人学校も、17日と18日の臨時休校を決めた。

 建物前で衝突が起きた日本大使館は、スクンビット地区に臨時事務所を開設して邦人保護などにあたっている。ある日系企業の経営者は「別の場所に事務所を移すタイミングがわからない」と話していて、先の見えない状況に、関係する在留邦人の疲労も日を追うごとに色濃くなっている。