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中国外務省「平和的解決の扉は完全に閉ざされたわけではない」露側に対話促す姿勢強調

2022年2月25日 22:27

中国外務省は、ウクライナに軍事侵攻したロシアの立場に理解を示した上で、「平和的解決の扉は完全に閉ざされたわけではない」として対話を促す姿勢を強調しました。

中国外務省の報道官は25日の会見で、「各国の主権と領土の一体性は尊重されるべき」とする一方で、「ロシアの安全保障上の懸念を理解する」との従来の立場を繰り返しました。

また、ロシアへの制裁に反対する姿勢を示した上で、「平和的解決の扉は完全に閉ざされたわけではない」として、各国に自制と対話を呼びかけています。

一方、在ウクライナの中国大使館はウクライナ国内におよそ6000人いる中国人の退避のためチャーター機を準備していて、希望者に登録作業を急ぐよう緊急通知を発表しました。

これに先立ち、大使館は自国民に対して車で移動する際に中国国旗を掲げることも呼びかけていますが、中国外務省の報道官は会見で、国旗を掲げることでなぜ安全が担保されるのかの問いには詳細を説明しませんでした。

大使館は、さらに、ウクライナ国内では安全のため迷彩柄の服を着ないことなどを呼びかけています。