クラスター余波「感染リスクあり」通知送られ… 中国・北京
中国・北京で17日、多くの住民のスマートフォンに突然“感染リスクがある”などと表示されました。大きく制限される生活や厳しすぎる感染対策に、市民生活に混乱も出てきています。
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17日、中国・北京の街中には長い列ができていました。実はそこにいる多くの人たち、さらに北京駐在の記者も“想定外の事態”に巻き込まれてしまったのです。
記者
「私のスマートフォン、今朝はこのようなポップアップ表示が出ていまして、これですと買い物にも仕事に行くこともできません。あちらに並んでいる人たちも同じポップアップ表示が出ていまして、解除してもらうため長い列を作っているんです」
新型コロナ対策として、利用が事実上義務付けられているスマートフォンのアプリ「健康コード」。17日朝、突然、「感染リスクを調べる必要がある」などと表示される人が続出したのです。
この表示が出た状態では、外での移動や買い物などが大きく制限されてしまいます。
実は、その原因は、先日ナイトクラブで発生したクラスターでした。この余波で、記者の自宅に近いショッピングモールでも感染者が確認されたため、周囲一帯の住民に「感染リスクがある」との通知が一斉に送られたのです。
ただ、あまりに広い範囲で影響が出たためか、地元当局は「PCR検査の陰性証明を見せれば、表示をすぐに解除する」と通知。記者も表示の解除のため、数時間列に並ぶことになったのです。
厳しすぎる感染対策が今も市民生活に混乱を与えています。