2か月ぶり“ロックダウン”解除 花火に酒盛りも… 中国・上海
6月1日、中国の上海市で2か月以上続いたロックダウンが、一部の地域を除いて解除されました。
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記者(中国・上海、6月1日)
「横断歩道を多くの人が渡っています。この2か月間見ることができなかった光景です」
中国・上海に“かつての姿”が戻ってきました。多くの店が営業を再開しています。
スーパーには朝から多くの人が詰めかけ、商品が空になってしまうところもありました。
上海市民
「解放されて幸せです。晴れやかな気持ちです」
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上海の夜空に“祝砲”が上がりました。6月1日午前0時、2か月以上続いたロックダウンがついに解除されたのです。
街には、夜中にもかかわらず、久々の外出を満喫する人たちの姿がありました。さらに、酒盛りをする人も、あちらこちらにいました。
上海市民
「解除された。勝利を祝ってるんだ。OK!チャイナOK!」
警察が駆けつける一幕もありました。
一方で、車が路上に列を作る“現象”も起きました。長い列の先にあったのは、ガソリンスタンドです。翌朝の出勤に備えてか、給油する人も多くいたようです。
2か月ぶり。やっと動き始めた上海の街。滞っていた物流も回復し、住宅の周辺では大量の荷物が届けられ、屋外で仕分けする様子もありました。
ただ、“完全回復”とはいかず、飲食店は当面、店内での飲食はできず、持ち帰りのみとなっています。
新たな感染対策も導入されました。
地下鉄やスーパーの入り口などに、2次元コードが設置されました。スマホで読み込むと…
記者
「緑色のコードが出てきて、通行可能ということです」
利用ごとに読み込むことが義務づけられ、個人の感染情報や位置データを登録することで、濃厚接触者の追跡が今後、容易になるということです。
再拡大を防ぎながら、日常を取り戻していきます。