米韓軍事演習は予定通り実施~韓国国防省
北朝鮮が韓国・延坪島を砲撃した事件で、韓国国防省は27日、28日から実施される米韓合同軍事演習を、予定通り行う姿勢をあらためて示した。
軍事演習には、アメリカの原子力空母「ジョージ・ワシントン」など艦艇12隻に加え、航空機が多数参加する予定。延坪島近くの海域には展開しないが、軍事演習に反発している北朝鮮がさらなる挑発行為をする可能性もあるとみて、韓国は警戒を続けている。
軍の対応をめぐって国民からの批判が高まっている李明博政権としては、北朝鮮に対して断固とした姿勢を示さなければならない。ただ、その一方で、軍事演習に反対する中国には一定の配慮をする必要があり、国防省は会見で「今回の訓練は、延坪島への砲撃事件発生より前に計画された、例年実施の連合訓練だ」と述べた。
李大統領は、断固とした姿勢は保ちつつ、北朝鮮に影響力を持つ中国にはうまく働きかけるという、微妙なバランス感覚が求められている。