駐韓米大使切られケガ 軍事演習に反発か
韓国・ソウルで5日朝、駐韓アメリカ大使が男に刃物で切りつけられる事件があった。大使は顔や手首にケガをしたが、命に別条はない。
警察や関係者によると、5日午前7時40分頃、リッパート大使が講演会の会場で韓国人の男に刃物で切りつけられた。大使は顔や手首にケガをし、病院で手術を受けているが、命に別条はない。男はその場で取り押さえられた。
詳しい動機はまだ分かっていないが、男は、反米・反日を訴える民族団体の代表で拘束された際、「なぜ、韓国で戦争の訓練をするのか」などと叫んでいたという。韓国では2日から米韓合同軍事演習が始まっていて、男はこれに反対する立場から事件を起こした可能性がある。
外務省は「重要な同盟国である米国の大使に対し襲撃が起き、非常に遺憾であり、深刻に受け止めている」「大使の回復を祈願する」との声明を発表。米韓関係に悪影響を与えないよう事件の沈静化に努めている。