北の軍高官、米韓演習を非難「核には核で」
北朝鮮は25日、軍の創建記念日を迎えた。軍の総参謀長はアメリカと韓国が行っている合同軍事演習を非難し、「核には核で対応する」と威嚇した。
北朝鮮は24日、軍の創建83年を祝う中央報告大会を平壌で開いた。演説した李永吉総参謀長は、米韓合同軍事演習が朝鮮半島の緊張を高めたと批判した上で、「敵の傲慢(ごうまん)な核の脅しには核攻撃で対応する。我々の領土に一発の火花でも散らしたら、敵を完全に壊滅させる」と威嚇した。金正恩第1書記は大会には出席しなかった。
韓国国防省は、北朝鮮軍がこのところ、砲撃訓練を活発に行っていることから、25日の創建記念日をきっかけにミサイル発射などの軍事挑発を行う可能性もあるとして警戒を強めている。