北朝鮮は１５日、韓国に向けた政府声明を発表し、韓国軍とアメリカ軍の合同演習の中止などを求める一方、南北間の信頼が醸成されれば対話は可能だと呼びかけた。

　北朝鮮は１５日、南北共同宣言から１５年となるのに合わせ韓国に向けた政府声明を発表。南北は和合と統一の道を歩むべきだと訴えた上で、米韓合同軍事演習の中止や経済制裁を解除するよう求めた。そして、「南北間の信頼が醸成されれば当局間の対話と交渉を開催できない理由がない」と述べ、対話を呼びかけた。

　一方、韓国の統一省報道官は「対話に前提条件をつけるべきではない」との考えを改めて示すとともに、関係改善を言うのであれば「軍事的な緊張を高める行為を中断すべきだ」と指摘した。