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国際
2011年1月22日 18:59

胡主席訪米 人権で厳しい声、際立つ経済力

 アメリカを訪れていた中国・胡錦濤国家主席は21日、全ての日程を終えて帰国の途に就いた。人権問題などで厳しい声も上がる中、中国の巨大な経済力が際立つ訪問となった。外報部・長谷川次郎記者が報告する。

 約5年ぶりとなるアメリカ公式訪問。経済発展を続ける中国を取り巻く環境は、前回とは一変した。アメリカは経済回復のために中国市場を頼る姿勢を鮮明にし、オバマ大統領自らが会見の場で「何でも売りたい」と発言した。胡主席の訪米にあわせて大型の商談が相次いで成立し、米中の経済的な結びつきは一層、強まった。

 一方、会見の場では、人権問題について胡主席に質問が相次ぐという、中国では決して見られない場面もあった。

 記者「胡主席、私の同僚が人権について聞きましたが、答えがなかった。回答をいただけませんか」

 胡主席「通訳の技術的な問題で、人権問題の質問が聞こえなかった。今わかったので、もちろん答えますよ」

 アメリカが懸念する人権や人民元の切り上げ問題では、胡主席は最後まで原則を変えることをせずに乗り切った。

 胡主席は「中国は世界最大の発展途上国である」と今回も訴えたが、その主張を受け入れる空気はアメリカにはもはやない。巨大な経済力を誇示し、大国となった中国に応分の責任を果たすよう世界の圧力が強まるのは、避けられないとみられる。