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米中首脳会談 海洋進出・人権問題は?

2014年11月12日 12:50

 アメリカのオバマ大統領と中国の習近平国家主席は12日、2日目の首脳会談を行っている。オバマ大統領は中国の海洋進出や人権の問題で改善を求める方針。北京から近野宏明記者が中継。

 12日の中国の新聞は軒並み一面トップで11日の会談の様子を伝えている。中国のアメリカ重視の姿勢がうかがえる。

 日本時間12日午前に行われた歓迎式典で、オバマ大統領は笑顔も見せ、会談は2日目も和やかなムードで始まった。2人は2日間で6時間以上、顔をつき合わせることになる。

 国営の新華社通信によると、習主席は11日の会談で「米中間の相違に適切に対処すべきだ」と主張したという。地球温暖化対策などに協力して取り組む姿勢を示しつつ、立場の異なる問題では相手を尊重する「新型の大国関係」にあると世界にアピールしたい考え。

 対してオバマ大統領は、東シナ海などでの中国の海洋進出や香港の学生デモなどの人権問題で、中国側に改善を求める。オバマ大統領としては、アジアでの自由と民主主義、国際的なルールをアメリカが引き続き主導していく姿勢は示しながらも、見解の異なる問題での大きな進展は必ずしも期待していない。協力できる分野では手を組むことで、両国関係の安定を図りたい考え。