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北朝鮮の人権問題巡り応酬 国連人権理事会

2015年3月3日 7:31

 スイスのジュネーブで2日、国連の人権理事会が始まった。日本など各国が北朝鮮の人権問題を批判したことに対して北朝鮮が反論し、意見の応酬となった。

 2日の会議では各国の外相らが基調演説を行った。

 日本・宇都隆史政務官の演説「北朝鮮が国際社会の声を真摯(しんし)に受け止めて、人権状況の改善に向けた具体的行動をとることを期待する」

 去年、国連で北朝鮮の人権問題を非難する決議が採択されたことを基に、日本は改善を求めたが、北朝鮮は反発した。

 北朝鮮側代表「北朝鮮に対する国連決議は間違った情報に基づいており、法的根拠が疑問視されている」

 日本側代表「北朝鮮の人権問題に対する決議は国際社会の懸念の表れだ」

 北朝鮮側代表「(日本は)北朝鮮に対する決議を出すのをやめて、自らの過去の犯罪に対する決議を提出するべきだ」

 鈴木光太郎公使「人権問題のない楽園のような国はないと思うが、北朝鮮の人権状況がかなり深刻だというのは多くの国に共有された認識だと思っています」

 3日は北朝鮮と韓国が基調演説を行う予定で、いわゆる「従軍慰安婦問題」にも触れられる見込み。