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懸命の救出活動続く 死者は123人に

2011年2月26日 9:49

 ニュージーランド・クライストチャーチは地震発生から5日目の朝を迎えた。安否のわかっていない28人の日本人の救出活動は今も続けられている。これまでに確認された死者は123人、行方不明者は200人以上に上っている。ただ、遺体の損傷が激しいなどの理由で身元確認ができたのはわずか6人にとどまっている。

 日本人の生徒が取り残されているとみられるビルの倒壊現場では、日本の国際緊急援助隊などが入って24時間態勢で懸命の救出活動を続けている。震災発生からすでに90時間以上が経過しているが、生存を確認できる反応はないという。

 26日朝も、日本から生徒の家族らがクライストチャーチに到着し、一様に険しい表情で車に乗り込んでいった。25日に現地入りした家族や関係者は、市中心部に位置する日本人の生徒が閉じ込められているとみられる倒壊現場を訪れようとしたが、安全が確保できないとの理由で地元警察から立ち入りを禁止され、中に入ることはできなかった。この間、家族らは移動のバスの中などで数時間待機し、中には涙を流す人もいた。結局、陸路で約1時間半離れた郊外の宿泊施設に宿泊し、26日も情報収集にあたるものとみられる。

 26日は、ニュージーランドのキー首相が日本の国際緊急援助隊が活動する現場を訪れ、隊員らを激励することになっている。