韓国・ソウルで１日、日本の植民地からの独立運動を記念する式典が開かれた。李明博大統領は演説で、日韓併合１００年に際して植民地支配への反省とおわびを盛り込んだ菅直人首相の談話に触れ、「日本はこれを基に真摯（しんし）に行動すべき」とあらためて求めた。

　李大統領は演説で「日本は去年の菅首相の談話を土台に、真摯な行動と実践に出なければなりません」「談話を実践してこそ、過去にとどまらず、未来に進むことができる」と述べ、未来志向の日韓関係を重視する姿勢をあらためて示した。

　一方、北朝鮮に対しては、非核化や砲撃事件などへの対応を求めた上で、「いつでも対話する準備がある」として、先月、南北の実務レベルの軍事協議が決裂する中、対話への意思を示した。