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今年の世界長者番付、中国勢の躍進目立つ

2011年3月10日 10:51
今年の世界長者番付、中国勢の躍進目立つ

 アメリカの経済雑誌「フォーブス」は9日、今年の世界の長者番付を発表した。経済の成長を反映し、中国勢の伸びが際立っている。

 フォーブスが発表した世界の長者番付1位は、去年に引き続き、通信会社を経営するメキシコのカルロス・スリム氏で、資産は約6兆1000億円。2位は「マイクロソフト」創業者のビル・ゲイツ氏で4兆6000億円だった。

 日本のトップは「ソフトバンク」の孫正義社長で6700億円(113位)、2位は「ファーストリテイリング」の柳井正社長で6300億円(122位)だったが、世界ランキング100位には入らなかった。

 目立ったのは中国の躍進で、95位には中国のインターネット検索サイト「百度」の運営会社を設立した李彦宏氏(約7800億円)が入った。また、地域別の分析では、10億ドル以上(830億円以上)の資産を持つ人が、日本の26人に対し、中国は115人と急増した。

 「フォーブス」のスティーブ・フォーブス社長は「中国の億万長者の増加は、中国経済の成長と比例しています。この傾向が今後も続くかは、慎重に考える必要があります」と話している。