アメリカで３３年間にわたって複数の殺人への関与が疑われ続けていた男が、テレビ番組の収録の際、マイクをつけたまま犯行を認める独り言をつぶやき、その音声が１５日放送された。男は逮捕、訴追され、全米で大きな反響を呼んでいる。

　７１歳の資産家・ダースト容疑者をめぐっては、３０年あまり前に妻が行方不明となったほか、２０００年には知人の女性が殺害される事件が起きた。これらについて、全米のメディアなどからは長い間、ダースト容疑者に疑惑の目が向けられ続けていた。こうした中、ダースト容疑者は今月１５日に放送された、疑惑を検証するテレビ番組でインタビューを受けた。その際、マイクがついたままトイレに立ち、「全員殺した」などと犯行を認める独り言をつぶやいた。

　ダースト容疑者は逮捕され、１６日に訴追されたが、アメリカメディアは番組の制作者側が捜査当局に通報し、今回の訴追にいたったと報じている。