米バイデン大統領、来月13日から中東訪問へ サウジでは“原油増産”働きかける見通し
アメリカのホワイトハウスは、バイデン大統領が来月13日から16日の日程で、中東のイスラエル、パレスチナ自治区、サウジアラビアをそれぞれ訪問すると発表しました。エネルギー価格が高騰する中、サウジアラビアでは、原油の増産を働きかける見通しです。
ホワイトハウスによりますと、バイデン大統領はサウジアラビア訪問中にムハンマド皇太子らと会談するほか、アラブ諸国が加盟するGCC=湾岸協力会議の首脳会議にも出席します。
バイデン大統領はこれらの会談を通じて、高騰するエネルギー価格の抑制に向け、湾岸諸国に原油の増産を働きかける見通しです。
一方で、サウジアラビアのムハンマド皇太子についてアメリカの情報機関は、2018年に起きたサウジアラビア人ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏の殺害事件に関与したと結論づけています。アメリカ政府高官は、「バイデン大統領は人権に関する見解を変えるつもりはない」とも強調しました。
バイデン大統領はこれに先立ち、最初に訪問するイスラエルでベネット首相と会談するほか、パレスチナ自治区のヨルダン川西岸を訪れ、自治政府のアッバス議長らとも会談する予定です。
今回の訪問は、バイデン氏が大統領就任以降、初めての中東訪問となります。