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シリア軍が市民に発砲、20人が死亡

2011年4月26日 15:51

 反政府デモが続く中東・シリアで25日、軍が市民に発砲し、少なくとも20人が死亡した。

 ロイター通信などによると、反政府デモの発端となったシリア南部の都市・ダラアで25日、戦車に率いられた軍の兵士が市内に突入して市民に発砲し、少なくとも20人が死亡した。シリアで反政府デモが本格化した先月以降、軍が大量に投入されたのは初めて。また、隣国・ヨルダンとの国境を一部閉鎖するなど、外部との接触を遮断して徹底弾圧を図る構えで、シリア情勢は緊迫の度を増している。

 一方、アメリカ・ホワイトハウスのカーニー報道官は25日、シリア政府の暴力行為を強く非難した上で、シリア政府に対して制裁を検討していることを明らかにした。制裁にはアサド政権高官の資産凍結などが含まれる見通しで、アメリカ政府は近く、制裁の詳しい内容について発表する方針。