「事前通告なかった」パキスタン政府が懸念
国際テロ組織「アルカイダ」のウサマ・ビンラディン容疑者を殺害したアメリカ軍の作戦行動について、パキスタン政府は「事前に通告がなかった」として深い懸念を示した。
パキスタン外務省は3日に声明を発表し、アメリカ軍の作戦行動について「パキスタン政府からの許可がない一方的なもので、通常認められるものではない」と述べ、アメリカ側から事前の通告がなかったことを明らかにし、深い懸念を示した。
一方、アメリカのCIA(=中央情報局)・パネッタ長官は3日、タイム誌のインタビューに応じ、作戦行動をパキスタン政府に伝えなかったのは情報が漏れるのを恐れたためだったことを明らかにした。パキスタン政府とビンラディン容疑者との関係に、アメリカが強い不信感を持っていたことをあらためて示した形。