アメリカは敵対するシリアのアサド政権に、シリアでイスラム過激派「イスラム国」などへ空爆を行うことを事前通告した。ただ、「アサド政権とは連携しない」と強調している。

　シリアのジャファリ国連大使はアメリカ・ニューヨークで２３日、「アメリカの国連大使から２２日の朝、空爆の事前通告があった」と述べ、アメリカから事前に通告があったことを認めた。

　アサド大統領は国営テレビを通じ、「シリアはテロ組織と戦うための、あらゆる国際的な協力と共にある」と声明を発表。一定の理解を示している。

　ただ、アメリカ国務省は「アサド政権の許可は求めていないし、連携もしていない」として、「イスラム国」壊滅のためにアサド政権と協力することはないという姿勢を強調した。