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サミット開幕、冒頭に菅首相が発言

2011年5月27日 0:28

 G8(=主要8か国)サミット(=主要国首脳会議)が日本時間26日夜、フランス・ドービルで開幕した。会議の冒頭、菅首相が10分間にわたって発言し、日本の電力について「20年代の早い時期に再生可能エネルギーの割合を20%を超える水準とする」と表明した。

 菅首相は会議の冒頭10分間にわたって発言し、発電量に占める再生可能エネルギーの割合を20年代のできるだけ早い時期に20%を超える水準になるよう技術革新をすすめること、日本の設置可能な約1000万戸の屋根に太陽光パネルの設置を目指すことを表明した。これは、日本が徐々に再生可能エネルギーにシフトしていく考えを国際公約した形。しかし、政府内からは「裏打ちのない数字でとても実現できない」「何かを打ち上げたかっただけで、あまり取り合わなくていい」との声が早くも上がっている。

 また、来年1月までに福島第一原子力発電所事故を収束させるとの工程表を説明した上で、来年後半には日本で原子力の安全をめぐる国際会議を開くことを提言し、G8各国に参加を呼びかけた。

 さらに、「原発周辺地域を除けば、放射性物質のレベルは減少しており、人体にまったく危険はない」とアピールし、「日本との取引においては、科学的根拠に基づいて対応するようお願いします」と要請した。