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IMF前トップの軟禁解除 証言に疑問点

2011年7月2日 9:24

 国際通貨基金(IMF)の前トップ・ストロスカーン被告の性的暴行事件で、被害者の女性と犯罪グループの密接な関係が浮上し、訴追そのものが取り下げられる可能性が出てきた。

 厳重な監視下に置かれていたストロスカーン被告だが、アメリカ・ニューヨーク州裁判所は1日、一転して、外出の自由と保釈保証金の返還を決めた。被害者の証言に疑わしい点があるためとしている。地元メディアは、被害者が犯罪グループと連絡を取り合っていたことを暴露し、ストロスカーン被告がワナにかけられた可能性を指摘している。

 ストロスカーン被告は、今回のスキャンダルでIMFのトップを退き、政治家生命を絶たれたかに見られていた。今後、訴追自体が取り下げられる可能性もあり、裁判は大きな転機を迎えている。