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シャトル後継機の模型など発表~NASA

2011年7月2日 11:43

 最後のスペースシャトルの打ち上げを1週間後に控え、アメリカ航空宇宙局(NASA)は、スペースシャトルの後継となる宇宙船の実物大模型など、新たな技術を発表した。

 発表されたのは、引退するスペースシャトルの後継機として注目されている「多目的有人宇宙船」の実物大模型。4人乗りで、ロケットに取り付けられ、火星などを目指す。試作機ではすでにテスト飛行を終えており、来月にも製造を開始する見通し。

 また、火星などに建設することを想定している「宇宙の家」も発表された。09年から開発がスタートした宇宙の家は、4人が400日以上の滞在が可能な空間を目指しているということで、NASAの開発担当者は「宇宙の家の様々な大きさを検討しています。宇宙での長期間にわたる孤立・閉塞(へいそく)した状況を理解するため、潜水艦で働くアメリカ海軍の協力も得て研究しています」と話す。

 この他、火星や月などで使われる車両も公開された。スペースシャトルは日本時間9日に最後の打ち上げとなるが、アメリカでは今後、火星や月などの探査に力を入れていく方針。