遺族ら「説明不十分」と抗議 中国鉄道事故
39人が死亡した中国の高速鉄道の追突事故で、犠牲者の遺族らが25日、浙江省温州の市庁舎前で抗議行動をした。
23日夜に事故が発生してから38時間で運転は再開し、高架から落下した事故車両については、解体して運び出す作業が行われた。
こうした中、浙江省温州の市庁舎前には犠牲者の遺族ら100人以上が集まり、鉄道省の担当者との面会を求めて警察とにらみあいとなった。遺族側は、事故の状況などの説明が十分でないとして強く抗議。妊娠7か月の妻を亡くした男性は「事故から2日たっているのに一度も説明がない」などと政府への不信をあらわにしている。
国営テレビなど主要な中国メディアは遺族の抗議行動を伝えていないが、インターネット上では個人のブログなどが転載され、広まっており、政府への批判や不満がさらに高まる可能性がある。