セウォル号沈没事故 遺族ら来日
韓国のセウォル号沈没事故の犠牲者遺族が3日来日し、事故や災害での取り組みなどを学ぼうと、日航ジャンボ機墜落事故の残骸などが展示されている施設を訪問した。
セウォル号事故の遺族らは3日、日本航空の安全啓発センターを訪れた。ここは1985年に起きた日航ジャンボ機墜落事故の機体の残骸や遺品などを展示していて、事故の風化を防ぎ、安全の大切さを再認識することを目的としている。
遺族らは、担当者の説明に熱心に耳を傾け、事故の悲惨さを後世に伝える重要性を実感していた。
セウォル号事故の遺族・李南錫さん(49)「(息子の遺品が届いた時と)機体の残骸を見た時の気持ちは同じです。言葉で言い表せないつらさです」
セウォル号事故の遺族・崔順花さん(49)「機体を保存し、事故を忘れないよう、ありのまま公開しているのに驚いた。再発防止のため努力していて、本当に見習うべきだと思う」
遺族らは8日まで日本に滞在し、2005年に兵庫県で起きたJR福知山線の脱線事故現場なども訪れる予定。