モロッコ地震 子どもたちのこころのケアも課題に
北アフリカのモロッコで8日夜に起きた強い地震では子どもたちのこころのケアも課題となっています。
震源からおよそ20キロのアミズミズでは多くの女性や子どもたちがテントで暮らしています。ほとんどの子どもの自宅が倒壊したため、地震の記憶や余震への恐怖からパニックになったり、夜眠れない子が多いといいます。
男の子「学校の先生や友達、みんなに会いたい」
ここに暮らす192世帯の子どもたちのために地元のNGOがこころのケアに乗り出しています。
この日行われていたのは自己紹介ゲーム。
女の子「7歳です。将来お医者さんになりたいです」
震災前の自分を思い出し、自己肯定感をもつことができるといいます。
地元のボランティア「トラウマは一生続きます。今トラウマとのつきあい方を教えないと、ずっと苦しむことになるんです」
モロッコ政府によりますと、今回の地震でこれまでに2946人が死亡しました。長く続く避難生活では、物質面の支援だけでなく、こころのケアも求められています。