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「余震が不安で3日間ずっと公園で寝ています」 世界遺産の街マラケシュ、旧市街の多くの建物が被害 モロッコ地震、現地から中継

2023年9月11日 18:14

北アフリカのモロッコで8日、マグニチュード6.8の地震が起きました。多くの観光客が訪れる世界遺産の街マラケシュでも、旧市街の多くの建物が被害を受けています。現地から中継です。

地震から3日目を迎えても、旧市街のあちこちに倒壊した建物のガレキが残っています。被害が大きかった地域では、家を失った人などが、いまだに公園や路上で不安な夜を過ごしています。

先ほど公園でお話を伺った方は「こんなに大きな地震は生まれて初めてです。家に大きな裂け目が入ったのと、余震が不安なのとで、3日間ずっと公園で寝ています」と、おっしゃっていました。

観光地としても有名なマラケシュは、旧市街が世界遺産に登録されています。レンガや石造りの建物が多く、建物が密集している上に、大きな地震が少ない地域のため、建物の耐震化や住民の防災意識が低かったことも、被害を大きくした原因とみられています。

――震源のあたりは今、どのような状況なのでしょうか。

震源地はマラケシュから、およそ70キロ南に行った山岳地帯です。山間部に向かう道路は、落石や土砂崩れなどで寸断されていて、現地にたどり着くのが難しい状況です。内務省の発表では、都市部より山間部の死者が多くなっていて、被害状況の把握にも時間がかかる見通しです。

モロッコは現在、11日午前9時過ぎですが、11日午後11時には被災者の救命率が下がるといわれる発生後72時間を迎えるため、被害が大きかった山間部を中心に、政府が陸軍や空軍を動員して、必死の救助活動が続いています。

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