タイ洪水、首都・バンコクでも発生のおそれ
記録的な洪水に襲われているタイでは、日本などの緊急援助が始まる一方、首都・バンコクでもこれから洪水が起きるおそれがあり、市民らは不安な週末を迎えている。
タイの洪水被害は、中部・アユタヤを中心に広がり続けている。水没した工業団地には、工場の様子を確かめようと日系企業の社員たちが詰めかけ、中にはボートに乗ってこぎだす姿もあった。
数十年に一度の規模と言われる大災害に、各国からの援助が始まりつつある。14日には、日本から毛布や発電機など3000万円分の緊急援助物資が到着した。また、タイのボランティアたちは、空のペットボトルを入れた袋をつなぎ合わせたライフジャケットを作っていた。
一方、週末から来週にかけて予想される大雨や大潮により、首都・バンコクでも洪水が発生するおそれが出てきている。不安にかられた市民らは、自分の車を水から守ろうと空港の立体駐車場に車を持ち込み、取り付け道路にまで車があふれていた。
日本人が多く住む地区を含めた広い範囲で浸水するおそれがあり、日本大使館などは厳重な警戒を呼びかけている。