FBI、オリンパス元社長から事情聴く
アメリカ連邦捜査局(FBI)は26日、精密機器メーカー「オリンパス」が過去に行った企業買収について、この問題をめぐり現経営陣と対立しているマイケル・ウッドフォード元社長から事情を聴いた。ウッドフォード氏はNNNのインタビューに応じ、現経営陣を痛烈に批判した。
FBIは、オリンパスが08年に行った企業買収の際に金融アドバイザーに支払った巨額の報酬について調査を始めており、26日、ウッドフォード氏を呼んで数時間にわたって事情を聴いた。
これより先に、ウッドフォード氏はNNNのインタビューに応じ、自分は真実を追求しようとしたために解任されたと現経営陣を痛烈に批判した。
ウッドフォード氏「(事実を解明する)報告書を作ったためにクビにされたのです。日本を代表する企業が、(イギリス領)ケイマン諸島の知らない団体に7億ドルも支払うなんてどうかしている」「オリンパスの取締役は全員やめるべきです」「(日本時間26日の)オリンパスの会見は茶番です。新社長の高山修一氏が(巨額報酬に)問題はないと言ったのは理解しがたい」
ウッドフォード氏は、FBIの他、日本やイギリスの当局にも疑惑の解明を求める報告書を提出している。