“ゼロコロナ政策”習主席「続けていくことこそ勝利」
新型コロナウイルスを徹底的に抑え込む中国のいわゆる“ゼロコロナ政策”について、習近平国家主席は17日、「続けていくことこそ勝利だ」と述べ、当面維持していく方針を指示しました。
習主席は17日、中国共産党の会議で演説し、“ゼロコロナ政策”について、「世界のトップを走り、社会主義体制の優位性を十分に示すことができた」と成果を誇示しました。その上で「続けていくことが勝利だ」として、対策を怠った地方幹部などの責任も厳しく追及する方針を示しました。
一方で、「最小限のコストで最大限の効果を実現するよう努め、経済や社会への影響を最小限に抑えるべきだ」と述べ、大都市を丸ごとロックダウンするなど従来の画一的な措置を改め、封鎖や隔離の範囲を限定するなど柔軟に対処することも求めています。
中国では3月に入って1日あたりの新規感染者が数千人に達するなど、約2年ぶりの高水準になっており、ゼロコロナの限界を指摘する声もあがっています。
また、社会や経済への影響が大きすぎるとして、市民の不満もくすぶっていますが、習近平指導部としては、自らの看板政策にあくまでこだわる構えです。