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“バイデン政権による「選挙妨害」” 罪状認否で無言のトランプ氏が演説で激怒

2023年6月14日 21:00
“バイデン政権による「選挙妨害」” 罪状認否で無言のトランプ氏が演説で激怒

機密文書を違法に持ち出したとして起訴されたアメリカのトランプ前大統領がフロリダ州の裁判所で罪状認否に臨み、無罪を主張しました。その後、トランプ氏は演説を行い、「バイデン政権による選挙妨害」だと訴えました。

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トランプ前大統領
「きょう私たちは我が国の歴史上もっとも邪悪で凶悪な権力の乱用を目撃した」

アメリカ・ニュージャージー州で13日に行った演説で、トランプ前大統領は冒頭から怒りの声を上げました。

それに先立ち、トランプ氏はフロリダ州の裁判所で罪状認否に臨みました。裁判所の前には数百人のメディアが殺到していました。

トランプ氏はアメリカの核計画などに関する情報を含む機密文書を違法に持ち出したとして、スパイ防止法違反など37件の罪に問われています。有罪となれば、最長20年の懲役が科せられる可能性もあります。弁護士は全ての罪で無罪を主張しました。トランプ氏は終始腕を組み、発言をしなかったということです。

トランプ前大統領
「腐敗した現職の大統領が、政敵のトップを偽りのねつ造容疑で逮捕した」

罪状認否後に行われた演説では、バイデン政権による「選挙妨害」だと主張しました。

トランプ前大統領
「これらの文書を保持するためのあらゆる権利を持っている。私は正しいことをしたのに起訴された」

「前大統領が文書を保持することは“違法ではない”」と、自身の潔白を強調しました。

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トランプ氏支持者
「We want Trump!」

裁判所の前にも大勢の支持者が集まるなど、トランプ氏は根強い人気を誇っています。

トランプ氏支持者
「起訴は不正だ。トランプと支持者をより強力にするだけだ」

起訴後も支持率は上がり続けていて、最新の世論調査では共和党内で6割の支持と、トップを独走しています。

ただ、ほかにも捜査が続いている事案があり、今後も起訴が重なる事態になれば、共和党内からも“大統領としての適性”を疑問視する声が強まり、トランプ氏が窮地に追い込まれる可能性もあります。