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“偶発的に起きた事件”として現地警察が捜査 容疑者「ナイフで児童を傷つけた」 日本人男児殺害

2024年9月20日 21:11
“偶発的に起きた事件”として現地警察が捜査 容疑者「ナイフで児童を傷つけた」 日本人男児殺害

中国南部の深センで、日本人学校の男子児童が刃物を持った男に襲われて亡くなった事件では、20日も追悼の動きが続いています。一方、現地の警察が“偶発的に起きた事件”として捜査していることが新たにわかりました。

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男子児童を襲った男は、2015年と2019年に逮捕歴がある職業不定の鍾容疑者(44)。調べに対し「ナイフで男子児童を傷つけた」と供述していることが新たに判明しました。

警察は偶発的な個別案件とした上で、鍾容疑者の単独犯だとして捜査を進めています。

亡くなった男子児童について、通っていた日本人学校の校長は次のように話しました。

日本人学校の校長(19日夜)
「ドッジボールが大好きで、活発で元気な子。兄弟がいるんですが兄弟思いで、動物が好きで、命を大切にするお子さん」

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事件から2日たった20日、男子児童を悼み、涙を流す深セン市民も。

深セン市民
「お母さまに哀悼の意を。深センにいたのに守れなくて」

深セン市民
「子どもがかわいそうすぎる。本当に申し訳ない、こんな世界で」

学校では、安全対策強化の動きも。

記者
「事件を受け、顔認証ができる防犯システムを設置するということです」

影響は日本企業にも拡大。パナソニック ホールディングスは、中国の駐在員とその家族の一時帰国を認めるほか、カウンセリング窓口を設置。トヨタ自動車は、日本大使館などが発信する情報を駐在員と共有するとしています。

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中国外務省は会見で…

中国外務省(日本時間20日午後4時すぎ)
「事件は公安部門が捜査中で。捜査中なので結論はまだです」

事件について「捜査中」と繰り返すのみで、具体的なことには言及しませんでした。

最終更新日:2024年9月20日 21:11