ロシア当局は反体制派指導者のナワリヌイ氏が16日、死亡したと発表しました。これに対し、アメリカのバイデン大統領は「責任はプーチンにある」と非難しました。

ナワリヌイ氏はロシアの元・野党の指導者で、プーチン政権批判の急先鋒（せんぽう）として知られています。現在は、政権を批判した「過激主義」などの罪で服役中ですが、ロシア刑務局の発表によりますと16日、ナワリヌイ氏が散歩の後に気分が悪くなり、意識を失ったため、医療チームが蘇生措置を行いましたが、その後、死亡が確認されたということです。

ナワリヌイ氏は去年12月に北極圏の刑務所に移されていて、3月の大統領選挙に向け、支援者らと、プーチン大統領の落選運動を展開していました。

アメリカのバイデン大統領は16日、ホワイトハウスで演説し「驚きはないが憤っている」と述べた上で、「間違いなく死の責任はプーチンにある」と非難しました。