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侵攻から5か月 市民の心情に変化も…「ミサイルに慣れてしまった」

2022年7月24日 19:19
侵攻から5か月 市民の心情に変化も…「ミサイルに慣れてしまった」

ロシアのウクライナ侵攻から24日で5か月となります。戦闘終結の兆しが見えない中、首都・キーウではこの日も空襲警報が出ました。キーウから渡邊翔記者の報告です。

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キーウ中心部の大通りに来ています。キーウ市は朝からすでに2回、空襲警報が鳴りました。ただ、ジョギング中の市民がサイレンを聞いてもそのままのペースで走り続けるなど、人々の落ち着きが印象的でした。

一方、キーウ市役所の正面には、ロシアの捕虜になった兵士らの解放を訴える横断幕がかかっています。町の中でも、戦意発揚のポスターなどが目立ちます。

侵攻開始から5か月となる24日朝、教会の礼拝では、犠牲となった兵士や市民に祈りがささげられました。

ウクライナ軍は南部・ヘルソンの奪還に向けて攻勢を強めるなど、戦闘はさらに激化する兆しを見せています。

今週、取材中に話を聞いた市民からは、戦争に疲れたという声があがっています。ただ、一方で、「いけないとは思いながらも慣れてしまった」という声も多く聞かれます。

キーウ市民「恐怖はすでにあまりない。ミサイルに慣れてしまった」「もちろんみんなと同じように疲れている」

戦争が長期化する中、人々は、戦争を日常の一部として受け入れざるを得ない。そんな諦めにも似た感情を抱えています。