ロシア軍、ミサイルによる無差別攻撃強める 侵攻は停滞
ウクライナ各地にロシア軍によるミサイル攻撃が相次いでいます。地上での軍事侵攻は停滞しているとみられますが、ロシア軍は、その間もミサイルによる無差別攻撃を強めています。
ウクライナ南部オデーサ州で16日、巡航ミサイルが倉庫に着弾しました。州知事によりますと、当時倉庫の警備にあたっていた従業員はサイレンを聞いてすぐ避難したため、犠牲者はいなかったということです。
また、中部に位置し、有数の工業地帯が広がるドニプロペトロウシク州では15日、工場や市街地がミサイル攻撃を受け、少なくとも3人が死亡、翌日には住宅や学校が砲撃を受け、2人が死亡したということです。北東部ハルキウ州でも15日、住宅や学校、商店がミサイル攻撃を受け3人が死亡しました。
ウクライナ東部での戦況についてイギリス国防省は、「ロシア軍の攻撃の範囲と規模は縮小している」と分析しています。
地上での軍事侵攻が停滞する中、ミサイルにより攻勢を強めている可能性があります。
また、ロイター通信によると、ロシアのショイグ国防相は、ロシアが支配した地域へのウクライナからの反撃を警戒し、ロシア軍部隊の作戦強化を命じたということです。