ロシア、黒海から穀物輸出合意への参加停止「貨物船の安全を保証できなくなった」
ロシアは29日、ウクライナが黒海艦隊の司令部があるクリミア半島のセバストポリを攻撃したとして、黒海からの穀物輸出の合意への参加を停止したと発表しました。
ロシア国防省は、ウクライナ軍が29日早朝、16機のドローンを使ってセバストポリ港の艦隊を攻撃し、ロシア軍がすべてを撃退したと発表しました。
その上で、ロシア側は「攻撃を受けた艦船はウクライナの黒海からの穀物輸出に関わっていたが、貨物船の安全の保証ができなくなった」として、国連などが仲介し8月に始まった穀物輸出の合意の履行を「29日付で無期限に停止する」と発表しました。
また、ロシア国防省は、今回のセバストポリ港への攻撃と、9月にバルト海で起きたガスパイプライン「ノルドストリーム」の爆発に、イギリスが関わっていると指摘しました。
ロシア側はイギリスが関与したとする根拠を示しておらず、イギリス国防省は「ウクライナ侵攻に対する悲惨な対応から目をそらすための壮大な規模の虚偽の主張」だとして、ロシア側の主張を否定しています。