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独新大統領に旧東ドイツ出身のガウク氏

2012年3月19日 8:47

 ドイツで先月、前ウルフ大統領が実業家との癒着など疑惑の責任をとって、任期途中で辞任したのを受け、18日に選挙が行われ、新しい大統領に初めて旧東ドイツの出身者が選ばれた。

 ドイツで18日、連邦議会の議員と州の代表による連邦総会が開かれ、ヨアヒム・ガウク氏(72)が新しい大統領に選ばれた。ガウク氏は、旧東ドイツの民主化運動に貢献した元牧師で、ドイツ統一後は、東ドイツの秘密警察の文書を管理する機関のトップを務めていた。旧東ドイツ出身者が大統領に就くのは初めて。

 ドイツの大統領は国家元首だが、政治的な実権はない。ただ、前任のウルフ氏が自らの汚職疑惑などで辞任したため、信頼回復が課題となる。