イギリス・エリザベス女王（８６）の即位６０年を祝うコンサートが４日、ロンドンのバッキンガム宮殿前で盛大に行われた。女王も姿を見せたが、ぼうこう感染症で入院した夫・フィリップ殿下（９０）は欠席した。

　女王の即位６０年を祝う「ダイヤモンド・ジュビリー・コンサート」には、エルトン・ジョンさんやポール・マッカートニーさんといったイギリスを代表する歌手らが出演した。２５万人という市民が周辺を埋め尽くす中、女王はコンサート中盤に姿を見せ、他のロイヤルメンバーと共に時折笑顔を見せながらコンサートを楽しんだ。

　祝賀行事が続く中、３日の水上パレードにも参加していたフィリップ殿下は、ぼうこう感染症のため、コンサート前に入院した。経過観察のため数日間入院が必要で、コンサートも欠席した。このため、チャールズ皇太子がスピーチで「私たちの歓声が病院まで聞こえれば調子が良くなるだろう」と話す場面もあった。

　イギリス史上２度目というダイヤモンド・ジュビリーは５日が最終日となり、ロイヤルファミリーによる馬車パレードなどが予定されている。