約２か月後に迫ったアメリカ大統領選挙に向けた与党・民主党の全国大会が４日、ノースカロライナ州シャーロットで始まった。初日は、選挙公約にあたる党綱領が採択された。また、オバマ大統領夫人が演説する予定。

　党綱領では、最大の焦点の経済政策をめぐり、富裕層への増税などによって中間層をより優遇する方針を示した。今回の大統領選は、中間層や貧困層への手当で景気を底上げする民主党型か、富裕層や大企業の負担を軽くして景気を引っ張る野党・共和党型か、イデオロギー対立が鮮明になっている。

　また、党綱領では、「核なき世界」を掲げた核政策を維持する方針や、同性同士の結婚を支持する方針も打ち出され、野党との違いを明確にしている。

　こうした中、オバマ大統領は党大会ギリギリまで激戦州の遊説に出かけ、２期目への強い意欲を示している。

　党大会では、オバマ大統領夫人のミシェルさんが登場し、４年間の夫の仕事ぶりを語って支持を訴える予定。