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【時系列でわかる⑩】イスラエル軍「地上作戦をガザ地区全域に拡大」戦闘激化(25日~12月3日まで)

2023年11月27日 11:41
【時系列でわかる⑩】イスラエル軍「地上作戦をガザ地区全域に拡大」戦闘激化(25日~12月3日まで)

10月7日、中東パレスチナ自治区のイスラム組織「ハマス」が、イスラエルに向けてロケット弾などによる激しい攻撃を開始。イスラエル側も反撃し、武力衝突が激化しています。

パレスチナ自治区ガザ地区への攻撃を再開したイスラエル軍は、イスラム組織ハマスに対する地上作戦をガザ地区の全域に拡大したと発表しました。

武力衝突をめぐる動きを、時系列でまとめます。
(記事中の日付は原則、現地時間です)

■11月25日 ハマス、新たに人質17人を解放 イスラエルとの合意に基づき

イスラエル軍は、イスラエルとイスラム組織「ハマス」の合意に基づき、25日夜、人質となっていたイスラエル人と外国籍の人、あわせて17人が新たに解放されたと明らかにしました。人質の解放は2日連続で、イスラエルに到着したということです。

また、パレスチナの通信社によりますと、イスラエル側が拘束していたパレスチナ人の囚人39人も新たに釈放されたということです。

こうした中、24日に解放された人たちは続々と家族との再会を果たしています。母親とともに解放された9歳のオハドくんは、搬送先の病院で父親のジヒリさんと再会しました。また、4歳のラズちゃんと2歳の妹も父親と再会しました。

記者「女性や子どもの人質の解放が続く中、テルアビブでは、すべての人質の解放を求めて、大規模な集会が行われています」

およそ10万人が参加した集会では、人質の家族や友人らが「今すぐ全員を解放せよ」と声をあげ、訴えました。

■11月26日 戦闘休止3日目 ハマスが人質17人を解放 イスラエル側はパレスチナ人39人を釈放

イスラエルとイスラム組織「ハマス」が合意した戦闘の休止期間は26日、3日目に入り、新たに人質17人が解放されました。

イスラエル軍は、イスラエルとイスラム組織「ハマス」の合意に基づき、26日の夜、新たに人質が解放されたと明らかにしました。人質の解放は3日連続で、新たにイスラエル国籍14人と外国籍3人の人質が赤十字に引き渡されたということです。

アメリカのバイデン大統領は、解放されたうち1人はアメリカ国籍の4歳の女の子だと発表しました。アメリカメディアによると、イスラエルとアメリカの二重国籍だということです。

また、ハマスの発表によりますと、外国籍の3人はタイ国籍だということです。

一方、パレスチナ系メディアによりますと、イスラエル側はパレスチナ人39人を釈放したということです。

アメリカのバイデン大統領は解放を受け、「人質の救出や人道支援のために戦闘の一時休止を明日以降も継続させることが目標だ」と述べました。

一方、イスラエル政府は26日、ネタニヤフ首相がパレスチナ自治区ガザ地区に入り、ハマスによる地下トンネルを視察したと発表しました。

ハマス側は、戦闘休止期間を延長することを要請していますが、ネタニヤフ首相は、「我々は勝利するまで続ける。止めるものは何もない」と述べ、戦闘を再開することを示唆しました。

■11月27日 戦闘休止が延長されるか焦点

27日に戦闘休止4日目の最終日を迎える中、アメリカのバイデン大統領は戦闘の一時休止を28日以降も継続させることが目標だと述べました。ハマス側も戦闘休止期間を延長することを要請しています。

一方、ネタニヤフ首相はガザ地区を訪れ、前線の兵士らを激励しました。また、バイデン大統領と協議し、今後について次のように述べています。

ネタニヤフ首相「毎日10人の人質が追加解放されるのであれば、延長を歓迎する。ただ、私が(バイデン)大統領に伝えたのは、最終的には、全面的な軍事作戦に戻る。ガザが元に戻らないようにし、ハマスをせん滅する。もちろん人質もすべて取り戻す」

ネタニヤフ首相はこう述べ、戦闘休止延長は歓迎するものの、せん滅作戦は続けると強調しています。

■日本時間11月28日未明 イスラエルとハマス 戦闘一時休止「2日延長」で合意

イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘の一時休止をめぐり、ハマスは日本時間の28日未明、戦闘の一時休止を2日延長することで合意したと明らかにしました。

ロイター通信によりますと、イスラエルとハマスの戦闘の一時休止をめぐり、ハマスは日本時間の28日未明、戦闘の一時休止を2日延長することで合意したと明らかにしました。また、カタール外務省の報道官もSNSを通じて、「ガザ地区の人道的な戦闘休止を、さらに2日延長することで合意に達した」と発表しました。

ハマス側は、これまでに戦闘休止の期間を延長するよう要請していました。一方、イスラエルのネタニヤフ首相は26日、「毎日10人の人質が追加で解放されるのであれば、延長を歓迎する」と述べた上で、休止の延長は歓迎するものの、ハマスのせん滅作戦は続けると強調していました。

■11月27日 新たに人質11人解放…計69人に イスラエルとハマス、戦闘休止“2日間延長”で合意

イスラエルとイスラム組織ハマスは、追加の人質解放とひきかえに戦闘休止を2日間延長することで合意しました。

ハマスは27日、4回目の人質解放の映像を公開しました。ハマスの戦闘員が車イスにのせた人質を赤十字側に引き渡し、飲料水を手渡す場面などが映っています。人質の扱いに配慮していることをアピールする狙いがあるとみられます。

新たに解放されたのはイスラエルと外国の国籍をもつ11人です。これまでの4日間の戦闘休止で、およそ240人いる人質のうち、69人が解放されたことになります。

こうした中、イスラエルとハマスの仲介役を担ってきたカタールは、戦闘休止を2日間延長することで双方が合意したと明らかにしました。ハマス側も戦闘休止の延長で合意したことを明らかにしていますが、イスラエルはまだ公式にコメントしていません。イスラエルメディアは、合意の条件である追加の人質解放について、28日に解放予定の10人のリストがイスラエル側に届いたと伝えています。

■11月28日 ハマス側が解放の人質12人、イスラエルに到着 イスラエル側はパレスチナ人30人釈放

イスラエルとイスラム組織ハマスの合意による戦闘の一時休止は5日目を迎え、イスラエル軍は28日、ハマス側から解放された人質がイスラエルに到着したと明らかにしました。

イスラエル軍は28日、ハマス側に拘束されていた人質12人が解放され、イスラエルに到着したと明らかにしました。軍によると、10人がイスラエル人で2人が外国籍だということです。

また、ロイター通信によりますと、人質の解放と引き換えにイスラエル側はパレスチナ人30人を釈放したということです。

ロイター通信などによりますと、28日、アメリカのCIA=中央情報局とイスラエルの情報機関モサドのトップ、そして交渉の仲介役を務めているカタールの首相が、すでに2日間延長した戦闘休止期間のさらなる延長に向けて協議を行ったということです。

こうした中、イスラエルメディアによりますと、ガザ地区北部でイスラエル軍が、ハマス側の攻撃を受け、複数の兵士が負傷したということです。ただ、ハマス側は、イスラエル軍が戦闘休止に違反したと非難していて、交渉への影響が懸念されます。

■11月28日 戦闘一時休止の最終日 水面下で延長交渉か

イスラエルとイスラム組織ハマスの合意による戦闘の一時休止は、現状の合意で最終日となる6日目を迎えました。戦闘休止のさらなる延長に向けた水面下の交渉が行われているとみられます。

イスラエル軍は28日、ハマス側に拘束されていた人質12人が解放され、イスラエルに到着したと明らかにしました。10人がイスラエル人で2人が外国籍だということです。

またロイター通信によりますと、イスラエル側はパレスチナ人30人を釈放しました。さらに、イスラエルメディアは、イスラエル側が、29日に解放される人質のリストをすでに受け取ったと報じています。

こうした中、アメリカのCIA=中央情報局とイスラエルの情報機関モサドのトップが28日、カタールを訪れ、交渉の仲介役を務めるカタールの首相と、すでに2日間延長した戦闘休止期間のさらなる延長に向けて、協議を行いました。

ロイター通信は、関係者の話として、ハマス側がこれまで女性と子どもに限っていたイスラエル人の人質解放に、男性や軍人を含めることや、長期的な停戦につなげるために必要なことも話し合われたと報じています。

イスラエル側、ハマス側はこの協議で話し合われたことについて、それぞれに持ち帰り、検討を行っているということです。ただ、イスラエルメディアは関係者の話として、イスラエルは現在の戦闘休止期間が10日を超えることには消極的だと報じています。

戦闘の一時休止が、現在の合意で最終日の6日目を迎える中、双方の要求をめぐって、ぎりぎりの交渉が続いているものとみられます。

■日本時間11月30日午後 イスラエルとハマス 戦闘休止の延長で合意

イスラエル軍はイスラム組織ハマスの戦闘休止が継続されると発表しました。

ロイター通信によりますと、イスラエル軍はさきほど、「人質のさらなる解放のための仲介者の努力に鑑み、戦闘休止は継続される」と発表しました。

ハマス側もSNSで、戦闘の休止が7日目も継続されることで合意したと発表しました。

ただ、延長期間など詳細についてはまだ明らかになっていません。

これまでの合意では、戦闘の休止は日本時間30日午後2時に期限をむかえることになっていて、延長にむけた交渉が続けられていました。

■11月30日 エルサレムで2人が銃乱射…3人死亡 6人けが

中東エルサレムのバス停付近で2人が銃を乱射し、現場にいた3人が死亡、6人がけがをしました。イスラエル側は銃を撃った2人について、イスラム組織ハマスに関係していると主張しています。

事件が起きたのは30日の朝で、エルサレムのバス停付近に車で乗り付けた2人が銃を乱射しました。事件直後の映像からは、現場にイスラエル治安当局の車両や救急車が集まっているのがわかります。

地元有力紙ハーレツによりますと、3人が死亡、6人がけがをし、容疑者2人は付近にいたイスラエル軍の兵士らによって制圧されたということです。

イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突が続いているさなかでの事件ですが、イスラエルの国家安全保障相は容疑者2人について、ハマスに関係しているとの見解を示したということです。

■11月30日 イスラエルとハマス、戦闘休止「1日延長」で合意

イスラエル軍とイスラム組織ハマスは、戦闘休止をさらに1日、延長することで合意しました。

イスラエルとハマスの戦闘休止は日本時間30日午後2時が期限とされていましたが、その直前になって双方から戦闘休止を1日、延長すると発表されました。合意の後、イスラエル首相府は、戦時内閣が29日夜の段階で、条件に沿った人質解放リストが届かない場合は直ちに戦闘を再開すると決定していたことを明らかにしました。ただ、期限の直前になって条件に沿ったリストが提出されたため、戦闘休止の延長に応じたとしています。

こうした中、アメリカのブリンケン国務長官が30日、イスラエル入りしました。ネタニヤフ首相や戦時内閣の要人などと会談し、戦闘休止や人質解放について協議しているものとみられます。

■12月1日 戦闘休止の期限迫る…3回目延長に向け交渉続く

イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘休止の期限が1日午後に迫る中、3回目の延長に向けた交渉が続いています。

1日、ハマスが公開した映像では、人質のミア・シェムさんが解放前の車内で「彼らは親切だった」と話し、赤十字側に引き渡される様子が映っています。ハマスは今年10月、シェムさんが治療を受ける映像やメッセージを公開していて、人質をプロパガンダに使っていると批判が上がっていました。解放後、シェムさんは家族と再会を果たしました。

イスラエルメディアによりますと、戦闘休止7日目となった先月30日には8人のイスラエル人が解放されたということです。

こうした中、アメリカのブリンケン国務長官は先月30日、ネタニヤフ首相らと会談し、軍事作戦の再開前に民間人を保護する計画をつくるよう求めていて、イスラエル側も同意したということです。

戦闘休止の期限は日本時間1日午後2時ですが、ロイター通信によりますと、仲介役のカタールなどは、さらに2日間の延長で調整していて、3回目の延長に双方が合意できるかが焦点です。

■12月1日 イスラエル軍、戦闘再開を発表 「ハマスが合意に違反した」と主張

イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘休止期間は、日本時間の午後2時に期限が切れましたが、イスラエル軍は先ほど、戦闘を再開したと発表しました。ハマスが合意に違反したと主張しています。

ロイター通信などによりますと、イスラエル軍は1日、ガザ地区でハマスとの戦闘を再開したと発表しました。

イスラエル側は、ハマスが合意に違反してイスラエルにロケット弾を発射した上、1日に解放予定の人質リストを提供しなかったと主張しています。

7日間続いた戦闘休止は日本時間1日午後2時に期限が切れていました。期限を迎える直前、イスラエル軍は、ガザ地区から発射されたロケット弾1発を迎撃していて、またガザ地区北部で爆発と銃撃があったとも伝えられています。

■12月1日 戦闘再開…ガザ地区で空爆、32人死亡 双方が「合意違反」と批判

戦闘を再開したイスラエル軍は、日本時間の1日午後2時過ぎから、パレスチナ自治区ガザ地区などを空爆しました。ガザ地区の保健当局は、32人が死亡したとしています。後閑駿一記者がイスラエルから中継。

     ◇

奥に見えているフェンスの先が、ガザ地区です。時折、黒煙が上がる様子が確認できるほか、戦闘の一時休止期間中には聞こえなかった爆発音などが数分おきにとどろいていて、緊迫感が漂っています。

ただ、戦闘休止前にこちらに来た時ほどの頻度ではなく、イスラエル軍が南部の住民に対して、エジプトとの国境近くまで退避するよう呼びかけるなど、空爆の主な標的は、北部ではなく南部へと移っているとみられます。

戦闘の一時休止期間が終了する直前に、ガザ地区からイスラエル国内に向けてロケット弾が発射され、着弾はなかったものの、イスラエル軍は、「ハマス側が一時休止に違反した」として、ガザ地区での空爆などを再開しました。

ガザ地区の保健当局は、南部などで空爆があり、32人が死亡したと発表しています。

また、ハマス側は、「イスラエル側が北部への燃料の搬入を許可せず、合意に違反した」と主張しています。

一方、現地メディアは、「戦闘休止のための交渉は依然として続いている」と報じていて、カタールなどの仲介役を通じた外交努力も引き続き行われているものとみられます。

■12月1日 ガザ地区戦闘再開後“184人死亡”保健当局が発表 南部複数地域ではビラ投下、住民に避難呼びかけ

イスラエル軍は1日、パレスチナ自治区ガザ地区への軍事作戦を再開し、ガザ地区の保健当局は184人が死亡したとしています。

イスラエル軍は1日、ガザ地区への空爆などを再開しました。軍はこれまでに200以上のハマス側の拠点などを攻撃したとしていて、ガザ地区の保健当局は、戦闘再開後に184人が死亡したと発表しています。

また、ロイター通信によりますと、南部のハンユニスでは複数の地域でビラが投下され、住民にさらに南部のラファへ避難するよう警告する文章が書かれていたということです。

ただイスラエルの外交筋は地元メディアに対し、「もしハマス側が人質を解放すれば戦闘は一時休止される」とも述べています。

アメリカのブリンケン国務長官は戦闘休止の終了はハマスがテロ攻撃を行うなどして「約束を反故にしたせいだ」と非難しています。

一方、ハマスの報道官はAP通信の取材に対し、「今回の失敗はイスラエル側とアメリカ側のせいだ」と述べ、反発しています。

交渉の仲介役を務めるカタール政府は戦闘休止に向けた努力を続けているとした上で、「ガザへの継続的な砲撃は調停努力を複雑にし、人道被害を大きくさせている」と指摘しています。

■12月2日 イスラエル軍、400以上のハマス側の拠点を攻撃か 再度の戦闘休止交渉は中止

パレスチナ自治区ガザ地区への軍事作戦を再開したイスラエル軍は2日、400以上のハマス側の拠点を攻撃したと明らかにしました。再度の戦闘休止に向けたハマス側との交渉も行き詰まり、中止したとしています。

イスラエル軍は2日、ガザ地区で再開した地上作戦と空爆とみられる新たな映像を公開しました。国連機関のロゴが描かれた段ボールの下に、大量の武器が隠されていたとする映像も公開しています。

軍事作戦の再開後に400以上のハマス側の拠点を攻撃したとしていて、多くの避難民がいる南部の主要都市ハンユニスでも大規模な空爆を行いました。

このハンユニスでは住民に対して、さらに南部のラファへ避難するよう警告するビラも投下されました。

ロイター通信によりますと、ガザ地区の保健当局は軍事作戦の再開後、193人が死亡したと発表しています。

再度の戦闘休止へ向けた関係国の働きかけも続いてきましたが、イスラエルのネタニヤフ首相は2日、仲介役のカタールに派遣していた情報機関モサドのチームに対し、交渉を中止し、撤収するよう命じました。

首相府は声明で「交渉は行き詰まった」「ハマスは合意の義務を果たさなかった」としています。

■12月2日 ハマス「停戦実現まで人質解放せず」 戦闘休止交渉は中断

イスラエル軍とイスラム組織ハマスとの戦闘休止をめぐる交渉は中断され、ハマス側は「停戦が実現するまで人質は解放しない」という考えを示しました。

イスラエル軍は、2日もパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃を続け、南部の主要都市ハンユニスで50か所以上を空爆、この2日間で、ガザ地区全体で400以上の標的を攻撃したと明らかにしました。地元メディアは、戦闘再開後の死者が200人以上にのぼると伝えています。

一方、ハマス側もテルアビブに集中砲火を浴びせたと発表、現地の映像では、イスラエル軍が迎撃しているとみられる様子がとらえられていました。

こうした中、再度の戦闘休止に向けた交渉がカタールなどの仲介で行われていましたが、イスラエルは2日、「交渉は行き詰まった」として、代表団に引き揚げを指示したと発表しました。

ハマスの幹部も中東メディア、アルジャジーラに対し、交渉の中断を明らかにした上で、「停戦が実現するまで人質は解放しない」と主張しました。

イスラエル側は、ハマスが女性や子ども17人の解放を拒否したとする一方、ハマスは、人質は兵士か元兵士だけとしていて、こうした主張の食い違いも交渉を難航させているとみられます。

■12月3日 イスラエル軍「地上作戦をガザ地区全域に拡大」戦闘激化

パレスチナ自治区ガザ地区への攻撃を再開したイスラエル軍は、イスラム組織ハマスに対する地上作戦をガザ地区の全域に拡大したと発表しました。

イスラエル軍の報道官はさきほど、パレスチナ自治区ガザ地区の全域でハマスに対する地上作戦を拡大していると発表し、南部への地上作戦を開始したことを明らかにしました。

イスラエル軍は3日、ガザ地区へ空爆を一晩中続けたほか、海上からも攻撃を行って地上部隊を支援するなどし、ハマスの戦闘員5人を殺害したとしていて、地元メディアは戦闘再開後の2日間で、死者が200人以上にのぼると伝えています。

また、ロイター通信はハマス側の発表として、イスラエル軍による攻撃でエジプトとの境界に近いラファで7人が死亡したと報じていて、南部でも戦闘が激しくなっているとみられます。

こうした中、再び戦闘を休止するための交渉は、イスラエルが「交渉は行き詰まった」と発表し、ハマス側も交渉の中断を明らかにした上で、「停戦が実現するまで人質は解放しない」と主張していて、実現が難しい状況となっています。

■12月3日 24時間で700人以上が死亡 中東メディア・アルジャジーラ

パレスチナの通信社は、イスラエル軍による攻撃でエジプトとの境界に近いラファで少なくとも26人が死亡したと報じていて、南部でも戦闘が激しくなっているとみられます。

中東のメディア・アルジャジーラは、3日までの24時間で少なくとも700人が死亡したと伝えています。