ウクライナのゼレンスキー大統領は、ニューヨークからワシントンに移動し、先ほどから与野党の議員と会談しています。現地から山崎記者が中継で伝えます。

　　　　　◇

ゼレンスキー大統領は先ほどから議事堂で与野党議員との会談に臨んでいますが、前回のアメリカ訪問時とは雰囲気が一変しています。

ゼレンスキー大統領は、いまから1時間あまり前に足早に議事堂のなかに入りました。ゼレンスキー大統領は去年ワシントンを訪問した際、議会で演説し、与野党の多くの議員から歓迎されましたが、今回は、野党・共和党が、ゼレンスキー大統領の議会での演説を断ったことが明らかになりました。また、今、続いている与野党幹部との会談など、議会での日程も全て非公開となっています。

8月のCNNの世論調査では55％がウクライナ支援のための追加予算を承認すべきでないと回答するなど、支援疲れのムードが米国内に広がっていることが背景にあります。

バイデン政権が要請している追加の予算申請について、共和党の一部の議員はホワイトハウスに反対する書簡を送りました。来年秋の大統領選を見据え、共和党はウクライナ支援を争点にする構えです。

ゼレンスキー大統領にとっては、議員に直接訴えかけて支援継続への理解をえることができるのか、正念場をむかえています。