中国・上海の川で大量のブタの死骸が見つかっている問題で、死骸の数が約６０００匹に急増していることがわかった。

　上海の川では先週からブタの死骸が次々と流れていて、上海市政府によると、１２日までに発見・回収された死骸は約６０００匹と、１１日から倍増したという。一部のブタはウイルスに感染していたが、人にはうつらない種類で、川を水源とする水道水の汚染は確認されていないという。

　ブタは識別用の印から、川の上流にあたる浙江省から流れてきたことがわかっていて、浙江省政府は「ブタは寒さで死んだ」と説明している。一方、浙江省の地元メディアによると、浙江省ではこの冬、大量のブタが病気で死に、処理に困った畜産農家が一部を川に捨てていたということで、政府の説明に疑問の声が上がっている。