韓国で先月、放送局や銀行などが狙われたサイバーテロについて、韓国政府が「北朝鮮の犯行とみられる」と発表したことに対し、北朝鮮は「ねつ造だ」と述べて関与を否定した。

　この事件をめぐっては、韓国政府の合同調査チームが、北朝鮮軍の工作機関による犯行だという見方を示している。

　これに対し、北朝鮮の軍は強く否定した。朝鮮中央テレビでは１３日、「韓国の政権は、ハッキング攻撃事件を『北の仕業』だとねつ造し、ただでさえ戦争の起こりそうなこの地に、火種をさく裂させている」と放送された。

　軍総参謀部の報道官は、サイバーテロへの関与を否定。その上で「（韓国の）発表はアメリカの核戦争騒動に便乗した故意の挑発」であり、「北の仕業説を作り上げた者は、裁判のない死刑によって罪を精算することになる」と警告した。