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NY株終値138ドル安 FRB政策に落胆

2013年5月2日 10:00

 1日のアメリカ・ニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価は前日比で約140ドル値を下げて取引を終えた。株価が高値圏にあるため利益確定の売りに押された格好。

 1日は、FRB(=連邦準備制度理事会)が今の金融政策を維持することを発表した。金融緩和政策の継続が明らかになったものの今後の政策に踏み込んだ記述がなかったことから市場の落胆を誘い、売りの材料になった。また、アメリカの製造業の景況感を示す統計が市場予想を下回ったことも売りを誘った。

 この結果、優良株で構成するダウ平均株価の終値は前日比138ドル85セント安の1万4700ドル95セントとなった。

 ハイテク株中心のナスダック総合指数は前日比29.66ポイント低い3299.13で取引を終えている。

 この1か月間の経済指標で、以前ほど景気回復を示す内容が出ていないこともあり、市場にはアメリカ経済の先行きに若干の警戒感も出ている。