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東京招致委会見「放射能の危険性全くない」

2013年9月5日 13:20
東京招致委会見「放射能の危険性全くない」

 2020年の東京オリンピック招致を目指す招致委員会は4日、IOC(=国際オリンピック委員会)総会が開かれるアルゼンチン・ブエノスアイレスで初めて記者会見を行った。海外メディアからは福島第一原発事故の影響についての質問が相次いだ。

 東京の招致団は、前日に続いて市内の施設で約2時間、プレゼンテーションのリハーサルを行った。

 4日から合流したフェンシング・千田健太選手は「いよいよっていう感じで、緊張が高まってきました」と語り、水泳・入江陵介選手は「早くたくさんの人に見てもらいたいと思います」と語った。

 招致委員会は初めて、現地での会見に臨んだ。外国のメディアからは、福島第一原発事故の影響について質問が集中した。

 海外メディア「放射能問題が投票に影響すると思うか?」「放射能に対する人々の不安を和らげられるのか?」

 招致委・竹田恒和理事長「皆さんが想像されるような危険性は、東京には全くない」

 一方、ライバルとなるスペイン・マドリードの招致団は4日の会見で、経済問題への懸念に対し、「7年後には回復している」と述べた。また、トルコ・イスタンブールの招致団は4日、大半の施設を今後造らなければならないことについて「政府が予算を保証している」と述べている。

 開催地決定まであと3日だが、福島第一原発事故の影響に対する海外の不安をどう拭えるかが大きなポイントとなっている。