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米中間選挙 メディアは“共和党優勢”

2014年11月5日 6:44

 アメリカでオバマ政権の6年間への評価となる中間選挙の投票が続いている。焦点は上院での過半数争い。異例の大接戦となっているが、与党・民主党が敗れれば、上下両院で野党・共和党が多数派となる。ワシントンから近野宏明記者が中継。

 連邦議会の議事堂は現在、大規模な化粧直しをしている。今回の選挙で、議場の中の勢力図も変わろうとしている。アメリカメディアは共和党が最終的に上下両院の多数を握るとみている。

 バージニア州投票は、日本時間4日夜から各州で始まった。アメリカメディアによると、議会下院は、共和党が過半数を維持することが確実視されている。また上院でも過半数をとるという見方が大勢。オバマ大統領はついさきほど、ラジオ番組で現在の情勢について悲観的な見方を示した。

 共和党支持者らに話を聞くと「オバマ大統領には不満がある。そう考えて投票した」「国が間違った方向に進んでいるので選挙で元通りになってほしい」などと語った。

 仮に共和党が上下両院で多数を占めると、オバマ政権の多くの政策は今後、実現不可能となり、残る2年間の政権運営は極めて厳しくなる。ただ、大統領には法案の「拒否権」や「大統領令」が認められており、仮に上下両院の多数を握っても、すべてが共和党主導で進むわけではない。これまでは上下両院の「ねじれ」で政治が停滞していたが、今度は大統領と議会との対立で「決められない政治」が続くことになりそうだ。

 あと3時間ほどすると東部の州から開票も始まり、順調にいけば日本時間5日午後には大勢が判明する見通しだ。